突然ですが、あなたは、料理にどのくらいの時間をかけていますか?
私は簡単なものでも30分以上はかかります
たとえ30分だとしても、共働きの方や育児に忙しい方は、毎日だと疲れてしまいますよね。
実は、日本は海外に比べ「料理しすぎ」、「頑張りすぎ」と言われることが多いようです。
そこで!
今回は、日本人が料理しすぎている理由と手作り至上主義から脱却するアイディアをご紹介します。
日本人は料理しすぎ?海外(アメリカ)と比較
日本人が料理しすぎと言われている理由の1つは、日本の食卓事情にあります。
今回は、アメリカの食卓を例に挙げ、比較します
日本の食卓事情
日本人が料理にかける時間は長い傾向にあります。
旭化成ホームプロダクツ株式会社クックパーブランドが、週に5回以上料理する20歳以上の300名を対象に料理についての調査を行いました。
旭化成ホームプロダクツ株式会社「#真実のレシピ」公開
献立を考えて片付けるまでの全工程が平均133分、料理時間だけ見ると平均47.3分かかっています。
日本人が料理に時間をかけている理由は、和食の基本が「一汁三菜」だからです。
手前左にご飯、右手前に汁物、奥におかず3種類を並べた定食スタイルで1人1式用意します。
一汁三菜は品数が多く、献立を考えて作るのはプレッシャーになります。
また、定食は小皿が多く後片付けも大変です。
海外の食卓事情
アメリカの料理時間は、日本よりも短い傾向があります。
1日の始まりである朝食から、料理時間に違いが出ます。
アメリカでは、シリアルやグラノラバーなど、簡単に済ませられるものが定番のようです。
典型的なアメリカ人の家庭では、平日の朝に、朝食を調理するというのはあまりやりません。
【引用】ダラスのローカル情報:アメリカの典型的な朝食ってどんな食事?
日本の典型的な朝食といえば、ご飯・味噌汁・目玉焼き・焼き魚など、調理が必要なものばかり。
前日から、お米を炊く準備をしたり、時間かかってる
しかも、アメリカでは朝食の外食化が起きているようです。
ハーバード・ビジネス・レビュー(アメリカ合衆国の経営学誌)では、次のように指摘しています。
箱からそのまま食べられる冷たいシリアルなどでさえ、売上げが下がっているのは、人々がダンキンドーナツ、スターバックス、タコベルなどで朝食を済ませるようになってきたためだ。
【引用】Harvard Business Review:食品業界の新たな課題 「料理好き」の米国人は10%しかいない
昼食・夕食も、シンプルな料理か手軽に食べられる料理がほとんどのようです。
アメリカでよく食べられているメニュー
- 朝食:シリアル、トースト、ドーナツ
- 昼食:サンドイッチ、ファストフード
- 夕食:肉、芋、豆、夕食後にデザート
日本とアメリカの食生活を比較
日本とアメリカの食生活についての動画を2つ紹介します。
1つ目は、Kevin’s English Room
1週間、アメリカの食事を体験した方の動画です。
大皿が多く、ワンプレートで完結する食事が多いことが分かります。
また、日本だと同じようなメニューはなるべく避けるようにしますが、アメリカでは1週間のうちに何回も出ています。
2つ目は、日本料理を海外の方が楽しんでいる様子をまとめた動画です。
こちらの動画は、欧州の方が日本食「一汁三菜」の魅力を発見し、驚き、感嘆しています。
日本の手作り至上主義は料理しすぎに繋がる?
食卓事情の違いから、日本人は料理しすぎと言われていることが分かりましたが、他にも理由があります。
主に、下記の3つの理由が考えられます。
- 手づくりは愛情と考える日本人
- 手間暇かけるとおいしい
- 料理上手な人のSNS
手づくりは愛情と考える日本人
日清オイリオは、2001年に全国の20歳以上の女性1,281名に、「主婦は料理することと家族への愛情の関係をどのように考えているか」をアンケート調査を実施しました。
全体の54%が「関係ある」と答えており、「関係ない」という主婦は7%しかいませんでした。
年代が上がるほど「関係ない」と答えている人が少ないことが分かります。
子育て世代の方は自分の母や義母に「なるべく手づくりがいい」と言われている方が多いのかもしれません。
手間暇かけるとおいしい
1から梅干し、味噌、ジャムを作るなど、「手間暇かけるとおいしい」と考える日本人は多いです。
日本の出汁(だし)文化も、海外の方にとっては手間と思うものです。
また、食べ物を無駄にしたくなかったり、もったいない精神が強かったりする方は「食材を無駄にするくらいなら料理しよう」と考えます。
料理上手な人のSNS
SNSでは、すばらしい料理が並び「私もこれくらい作らないと・・・」という気になります。
料理を投稿している人は、料理が好きな人や料理が得意な人が大半です。
しかし、自分は料理が得意ではなくても生活スタイルが似ている場合、自然と比較してしまいます。
日本人が料理しすぎを解消するアイデア
料理が苦手な人にとっては、日本の食卓事情に合わせたスタイルが苦痛に思う方もいます。
しかし、海外のように毎日同じようなメニューや外食、テイクアウトだと罪悪感を感じますよね。
そこで、下記の5つの方法を提案します。
- 品数を減らす
- 一品で完結する丼料理
- 地味な料理
- 料理しない日をつくる
- ミールキットを使う
品数を減らす
そもそも海外に比べて、日本人の料理は品数が多いです。
食事バランスとしては、一汁三菜でなくても問題ないので、品数を減らしましょう。
一汁一菜で十分!
例えば、味噌汁を具沢山にして「おかず味噌汁」にするのもありです。
瀬尾幸子さんの人気のレシピ本です。
料理が嫌いな人でも作れるように、なるべくレシピを「見える化」しているそうです。
ひと目見て作り方が分かるのは嬉しい!
一品で完結する丼料理
おかずを何品も作るのは大変なので、一品で満足感がある「丼料理」にすると楽です。
外食で丼ものを食べるときも、丼料理にはおかずはついていないことが多いので、食卓に丼料理だけでも手抜きに見えません。
インスタントのお味噌汁を付ければ完璧
丼料理は、牛丼や親子丼、海鮮丼など種類が豊富で毎週取り入れても飽きずに食べられます。
レシピを載せている人も多いので、自宅にある食材で検索すれば何かしらヒットするはずです。
例えば、お醤油メーカーである、キッコーマンでも簡単・時短で作れるレシピを掲載しています。
地味な料理
自炊料理家の山口ゆかさんが提唱している地味な料理も立派な料理。
自身の音声配信チャンネルにて、ハンバーグや天ぷらなどの手の込んだ料理は「ハレの日のご飯」と話されていました。
野菜や肉を焼いただけ、具沢山のお味噌汁などのシンプルな料理は日々のご飯と表現しています。
シンプルな料理でいいんだ!
また、味付けも塩や醤油、味噌のみで十分です。
物足りないときは、食べるときにドレッシングや薬味をプラスすれば、自分好みの味付けになります。
料理しない日をつくる
料理しない日をあえてあえてつくれば、気持ちが楽になります。
例えば、総菜を買ってきたり、冷凍食品で済ませたりすれば簡単です。
外食やテイクアウトは、何を食べるか考える楽しみが増えるのでおすすめです。
外食は片付けの手間もないのもいいですね!
また、いつも作っている人が料理を休み、他の人が料理する日を決めるのもおすすめ。
いつも作っている人は心も体も楽になりますし、他の人は料理する大変さが分かります。
家族で助け合うことで絆も深まります。
ミールキットを使う
食事のバランスが気になって品数を作りすぎてしまう方や、料理が苦手な人にとっては、ミールキットを利用するのも有効な手段です。
1回分の食材とレシピがセットになっているので、料理が苦手な人でも簡単においしく作れます。
食事バランスが気になる人は、管理栄養士が監修しているサービスを使えば解決できます。
自分の味付けに飽きた方にもおすすめ!
あなたにピッタリのミールキットサービスは、こちらのページで紹介しています。
日本人はもっと楽に!自炊を楽しもう
今回は、日本人が料理しすぎな理由と手づくり至上主義から脱却する方法をご紹介しました。
- 一汁三菜にはこだわらない!一汁一菜でOK
- 一品で完結する丼料理にする
- 日々の料理はシンプルにする
- ミールキットで楽する
現代の世にあふれる日本の食は豊かで多様です。
日々の食事の準備も色々な手段を使ってもっと楽しましょう。